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生きづらさを感じる前に!HSPの人の特徴と、その活かし方

投稿日:2019年8月13日 更新日:

最近、何かと話題にあがるHSPという言葉を聞いたことがある方も少なくはないでしょう。

HSPとは『Highly Sensitive Person』の頭文字をとったもので、直訳すると『感受性がとても高い人』や『とても繊細な人』という意味を表しています。

HSPの人は、その感受性の高さから生きづらさを感じやすい人として、発達障害などと比較して取り上げられることがあります。

HSPである人は世界中で約5人に1人程度の割合で存在するといわれています。

 

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HSPとは

 

発達障害と比較されることのあるHSPですが、この言葉は別に疾患名や障害名ではありません。

アメリカの心理学者であるアーロン博士がHSPという概念を提唱し、その著書の中で『HSPは生まれ持ったその人の気質である』とされています。

医学的に根拠のない言葉なので、医療機関でHSPであると診断されても障害というわけではありません。

 

HSPの特徴

アーロン博士によると、HSPの人には共通する4つの特徴『DOES』があるとされています。

まず、Dは『Depth of processing』で、深い処理のことです。

これは、物事を深くとらえることができ、慎重に考えてから行動することを表しています。

Oは、『Overstimulated』のことで、神経がたかぶりやすいことを表しています。

Eは、『Emotionally intensity』のことで、他者の気持ちを鋭敏に感じ取りやすいことを表しています。

Sは、『Sensory sensitivity』のことで、五感が鋭いことを表しています。

この4つすべての特徴を持ち合わせている人がHSPであるといえます。

 

発達障害との違い

 

代表的な発達障害であるADHDとASDは、どちらも社会生活において生きづらさを感じるものとして有名です。

まずADHDとの違いを紹介します。

ADHDは、注意力が散漫になりやすく、興味の対象が次々に代わりやすいです。

しかし、自分の興味のある分野に関しては非常に注意が向きやすく、長時間集中することが可能です。

そして、衝動性が高いため他者を衝動的に言動で傷つけやすい一面を持ちますが、新しいものに挑戦することが容易です。

HSPは、細かなところにも注意がいきやすいです、

しかし、注意力が高すぎるあまり人間関係が複雑な場面や、雑音など集中が難しい環境ではそれを鋭敏に感じ取りやすく、疲れやすくなってしまいます。

そして他者へよく共感することができるため衝動性は低いですが、他者に気を配りすぎるあまり、自分のやりたいことに挑戦することが難しいです。

次にASDとの違いです。

ASDは、空気を読むことが苦手で他者に合わせにくいです。

それにより人間関係をうまく築くことができず、疲れやすくなってしまいます。

また、明確なルールではない暗黙の了解や、相手の感情を推測することが苦手で、あいまいな表現を汲み取れず、コミュニケーションが取りにくいです。

HSPは、注意深く人間関係を察するため、空気を読みやすく相手のことばかり考えて行動をしてしまうため、それにより疲労を感じやすくなります。

また、言動も相手を優先して行ってしまうため、自分がおろそかになったり誰かに利用されてしまうというリスクを抱えています。

 

HSPの人が特徴をうまく活かすには

 

一見するとネガティブな印象があるかもしれないHSPですが、実はネガティブな一面とポジティブな一面、それぞれを持ち合わせています。

物事を深く処理することができるため、少しの情報から全体を把握することができます。

また、先を読む能力にもたけているため、これから起こることからいくつものパターンを予測して行動することができるので、リスクの回避方法をあらかじめ考えておけます。

そして、他者によく共感することができるため、相手の心情に寄り添うことができます。

思いやりが高く、責任感があるので、大きなトラブルに巻き込まれたときに自責の念に駆られることもありますが、誰かのために行動ができるのが強みです。

生きづらさを減らすために大切なことは、まず『自分』というものをしっかりと持つことです。

自己肯定感を高く持ち、自分を大切にしたうえで相手を助けるようにしましょう。

そして、感覚が鋭敏なために疲れやすいです。

ですので、今目の前にあることにだけ集中するようにしましょう。

音にも敏感に反応しやすいため、できるのであればイヤーマフなどの遮音ができるものを利用するとよいですね。

 

HSPの人が生きやすくなるためのまとめ

1.  HSPとは障害ではなく、その人が持つ性格や特質のこと。他の人よりも敏感に物事を感じる。

2. 4つの特徴すべてを持つ人がHSPとされる。

3. 発達障害とは似て異なる。周囲に気を配りすぎるあまり自分のことに集中できず、生きづらさを感じる。

4. ネガティブな一面だけでなく、ポジティブな一面を持ち合わせる。もう少し自分のことを優先しても大丈夫。

HSPの人は、他者に共感できる能力に長けています。その特徴を活かして、カウンセラーやアドバイザーになった人もいます。

まずは自分の特性を受け入れ、そこから自分の特徴を活かせる環境を選ぶようにすると上手くいくでしょう。

今生きづらさを感じているのであれば、まずはセルフチェックをしてみるというのはどうでしょうか。

-メンタルケア, 心理学

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