メンタルケア 心理学

家族が摂食障害になったら治療方法と家族ができる正しい対応

投稿日:2019年8月9日 更新日:

 

摂食障害とは、食事に関する行動を中心として様々な問題が現れる病気のことです。

大きく分けて、神経性痩せ症、神経性過食症、過食性障害に分かれます。

摂食障害になると、心身ともに症状が現れます。

もし、あなたの家族が摂食障害になったとしたら、あなたにはどんなことができるのでしょうか。

大切な家族を守るために、正しい対応方法を覚えておきましょう。

 

Sponsored Link

摂食障害について

 

摂食障害でまず思いつくのは、神経性痩せ症ではないでしょうか。

いわゆる『拒食症』というやつで、患者はたとえ一般的に見て痩せていたとしても『自分が太っているのではないか』『体型がおかしいのではないか』という考えに囚われます。

痩せるために、食事量を極端に制限しますが、反対に過食になる方もいます。

過食になった場合、体重が増えることを極端に恐れているため、嘔吐したり下剤や利尿剤などの薬剤を服用して、なんとかして体外に排出しようとします。

身体症状として、極端な痩せがあります。

成人であれば、BMIが15未満になると最重度であると診断が下ります。

痩せることにより、筋力が低下したり易疲労感があります。

血圧や心拍数が低下し、低体温の症状もあらわれやすくなります。

女性であれば月経が止まったりして、再開しても不妊の原因ともなりえるので、早めの対応が必要となります。

低体重状態が長期間に及ぶと、脳の萎縮があらわれることもあります。

精神的にも、イライラが続いたり抑うつ気分になったりします。

また、体重が減少した際は満足感が満たされますが、体重が増えてしまったり減少しなかった場合は自尊心が低下する傾向が見られます。

心身ともに低栄養の状態が続くことにより治療が難しくなりますので、早めに周囲が気づいてあげる必要があります。

神経性過食症は、食に対してコントロールができなくなる状態のことで、頻繁に過食をしてしまいます。

多くの場合、過食後に体重を増やさないため嘔吐をすることがありますが、極端に痩せることが少ないため、周囲や本人自身も気づきにくいです。

神経性痩せ症と同時に発症することもあります。

過食状態以外の時は絶食となることもあり、たとえ体重が正常範囲内であったとしても血液検査や心電図検査により異常が見つかる場合があります。

気分の浮き沈みが激しく、抑うつ状態になりやすいです。

過食性障害は、食のコントロールが難しくなる状態のことですが、その後に排出行動が見られないのが特徴です。

そのため、過食性障害を持つ人の多くが過体重あるいは肥満の状態で、体重が重ければ重いほどこの病気を患っている可能性が高くなります。

 

摂食障害の治療方法

 

摂食障害を治療するためには、心身のケアが欠かせません。

抑うつが原因の場合は、薬物療法なども有効ですが、多くの場合は認知行動療法や家族療法といった心理療法の有効性が示されています。

まず、患者本人がこの低栄養・低体重の状態が長く続くとどうなるかということをしっかり把握する必要があります。

ただし、低体重の場合は年齢相応の認知能力がない場合があります。

その場合は、体重相応の年齢の人に振る舞うように関わるほうがよい結果になる場合が多いです。

主治医と相談の上、食事療法を行い、健康的な食事内容になるように心身ともに慣らしていきます。

栄養状態が少し改善するだけでも考え方が変わる場合がありますので、根気よく治療プログラムをこなしていきましょう。

摂食障害は、家族との関係性が関わっていることもありますので、可能な限り家族がともに付き添って受診するとよいでしょう。

 

家族の関わり方

 

家族は、本人の辛さに寄り添ってあげましょう。

まず、家庭が本人にとって安心できる場所であるということを認識してもらうのです。

患者本人以外は努めて普段の生活を送るようにし、無理に食べさせたり原因を追及するようなことはやめましょう。

あくまで治療のサポート役として、患者ができるようになったことや、改善した点を認め、褒めます。

また、患者は心身ともに弱っている状態なので、問題行動を起こすことがあります。

その場合はきちんとルールを設け、過保護になりすぎないようにするのが患者のためになります。

根気よく患者と向き合い接することで、心理的に安定し、早期の回復が望める場合もあります。

 

摂食障害になった家族への接し方まとめ

1. 摂食障害は、主に食行動を中心として心身ともに症状が現れること。

2. 治療をするためには、心理療法や食事療法が欠かせない。家族のサポートが大切!

3. 家族は本人を責めたり無理に食べさせたりするのではなく、そっと寄り添ってあげよう。

家族が摂食障害になると、育て方や接し方が悪かったのではと自分を責める人も少なくはありません。

ですが、家族にとって大切なことは責任の所在を探すことではなく、今後どうサポートしてよくしていくかを考えることです。

-メンタルケア, 心理学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

ストレス解消に聞きたい!元気が出て励まされる、おすすめの音楽7選

  嫌なことがあった、イライラする、そんなとき、音楽を聞いて気分が上がったことはありませんか? 聞いているだけで、気分が高揚してくるくらいのエネルギーのある曲を聞くと、いつの間にか嫌なことを …

なぜ人を馬鹿にするの?ネットで誹謗中傷する人の心理と対処法

  SNSや掲示板、ブログなどを見てみると、誹謗中傷が書かれているのって目にしたことありませんか? たしかに、明らかにおかしいことを批判したくなる気持ちはわかりますが、ただただ悪口だけが書か …

どうすればいいの⁉うまくストレス発散できないときの対処法

ストレス発散と言えば、友達とのおしゃべり、スポーツ、カラオケ、お酒など、日常を忘れて楽しむことですよね。しかし、ストレス発散方法を試しても、心身共に負担になってしまうことがあります。忙しくて、心の余裕 …

【人間関係】板挟みから解消しよう!あなたが取るべき4つの行動

数年前に、「嫌われる勇気」が爆発的に話題になりましたね。 知らない方にご説明をすると、アドラー心理学と呼ばれる学問を、会話形式でわかりやすく解説している書籍です。 書籍で述べられているメッセージは、「 …

あなたの心を豊かにする禅語7選。実は生活に根付いている教え

  禅語という言葉を聞いたことがありますか? 禅語とは、禅の教えが詰まった言葉のことです。 禅は、瞑想したり、修業しないと触れられない偉大なものだという気がしますよね。 でも禅語をよくみてい …