心理学 感情

怖いのはわかってるのになぜ?ホラー映画を見たくなる心理状況

投稿日:2019年7月21日 更新日:

 

夏と言えばホラー。

暑くなる時期になると、テレビ番組でもホラー特集を組んでいる枠をよく見かけるようになりますよね。

ところで、あなたはホラーは平気ですか?

実は、私はホラーが苦手なんです。

でも、ついついホラー番組って見ちゃうんですよね。

夜寝られなくなったり、トイレに行くのが怖くなったりするのがわかっているのに、見ちゃうんです。

なぜ、ホラーが苦手なのについ見てしまうのでしょう。

不思議に思ったことはありませんか?

今回はその心理について調べていきます!

 

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人はもともとホラーが嫌い

 

人間には防衛本能があり、目に見えないものや不可解なものに対して嫌悪感を感じます。

特に、昔はこの『目に見えないもの』が本能的な恐怖と直結していました。

今は電灯などがあり、夜になっても視界が十分に確保されていますよね。

暗がりがあっても、ちょっと手に持っているスマホのライトをつければ簡単に明るくすることができます。

ですが、昔は明かりを確保する手段が限られていて、暗い場所はとにかく『暗くて見えない』のです。

一寸先は闇とはよく言ったもので、手を伸ばしたら自分の手の先が暗闇に溶け込んで見えなくなっていました。

その暗闇の先には何かがいるかもしれない、その『何か』に命を脅かされるかもしれないとなり、人は見えないものに対して恐怖心を抱くようになり、命の危険を避けるために怖いものを嫌うようになりました。

 

大切なのは『作られた怖さ』であること

 

人間の感情を支配するのは、皆さんご存知の『脳』ですよね。

その中にある側坐核と呼ばれる部分が人の『恐怖心』と『快感』を司っているとされています。

現実に起こった恐怖、例えば突然の大事故や理由のわからない恐怖現象に見舞われると、この側坐核が興奮し、人は恐怖に陥ります。

しかし、その恐怖となる対象がホラー映画など、人工的に作られた恐怖である場合は『命の危機に瀕していない』ということがあらかじめわかっています。

すると、恐怖により側坐核が刺激されるのはもちろん、同時に前頭葉前部皮質という場所に刺激が起こり、恐怖によるパニックが抑制されます。

その抑制によって、恐怖を感じていた側坐核が同時に快感を脳に伝えます。

ですので、作られた恐怖というのは人間に恐怖と同時に快感を与えることができるのです。

 

相反する感情

 

ホラー映画の多くは、人が呪われたり殺されたりするシーンがあります。

人は、そんな身の毛もよだつようなシーンを見ると、血の気が引きます。

血の気が引いて、それがまた戻ってくるとじんわりと体が温かくなりませんか?

ちょっと試してみましょう。

指先をぎゅっと握ってから離すと、血が戻ってきて温かくなるでしょう。

これと同じ現象がホラー映画を観ているときにも起こっています。

それにより、人は『自分が今生きていること』を実感するのです。

 

人は好奇心が旺盛

 

ホラーというのは、『正体がわからないもの』であることが多いです。

人は、よくわからないものに対して恐怖心を抱くと同時に興味や好奇心が湧き上がります。

そのよくわからないものを知りたいという心理が働くわけです。

映画の中でも、よせばいいのにわざわざ恐怖対象に近づいている人がいるでしょう。

せめて明るくなってから行けばいいのに、何かが起こったその直後に確認に行きますよね。

これには、よくわからないものに触れてその正体を知りたい気持ちがあり、その好奇心が人を突き動かしているのです。

『怖いもの見たさ』というのはこのような心理が働いて出来た言葉だと言えるでしょう。

 

人が怖いのにホラー映画を見てしまうときの心理のまとめ

1. 人は、正体がわからないものに対して恐怖心を抱く。

2. 身体的に危険が及ばない、作られた恐怖では恐怖心と同時に快感が起こる。

3. 人が死んだり呪われたりするシーンを見て、自分が今生きていることを実感できる。

4. 好奇心があるから、恐怖対象の正体を知りたくなる。

人には、怖いのが苦手なのにも関わらず、ついついホラー映画や番組を見てしまう心理があります。

防衛本能があり、本来は恐怖心によりストレスを感じますが、人工的に作られた恐怖の場合、快感と展開を予測する好奇心が働きます。

今年の夏は、ホラー映画を鑑賞しながら夕涼みというのはいかがでしょうか。

 

-心理学, 感情

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